君の溶けた世界で僕は

前回メリオルの目がとれたので、何かよくないことがあったのだろうと
思索していましたが
その"よくないこと”が何だったのかが判明しました

大阪から帰る日の朝に実家から連絡が。
内容はペットのたなかが瀕死ということでした

ロボロフスキーハムスターの2才半のオスで、たなかは私がつけた名前
家族みんなのお気に入りだったのですが
ちょっと前から元気がなくなり25日には痙攣をおこしている状態だったとのこと
そして"ちょっと前”というのが
大阪で買い物をしていた私が
携帯につけていたメリオルの目がとれた日だと知りました

夕方に大阪から帰宅し様子をみるとまだ息がありました
苦しそうだけど、何もできない歯がゆさ
生きていてくれてありがとうという気持ちと
苦しんで逝くなら、いっそのこと早くに…という相反する気持ち
できるだけ苦しまないで安らかに、と祈るしかできませんでした

家族のみんなが寝静まった夜
私は眠れずにたなかをゲージから出してお腹をさすっていました
自分の部屋でインターネットを使って対処法を探りながら
ずっと左手にたなかを乗せていました

ふと今までされるがままだった手足をぱたぱたさせて
開けることのなかった口をあけて
たなかは4.5回啼きました(声は聞こえなかったけど…)
「たなかどうした?!」
それが私たちの最後の会話になりました

硬く冷たくなっていく小さすぎる体にもはやたなかはいないことを感じて
朝がきたら埋めるために
私は早々にゲージに遺体を戻しました

たなかの息が止まった瞬間
"溶けた”と感じたのです
その場の空間にたなかが溶け広がった、と感じました

死ぬって何だろう
何もかもが終わった、みたいな響きだけど
実際は違うように思う
何か、今生きている私たちの概念では到底考えられないような何かに変わって
ふわって、
ふわって、なんか昇るんじゃなくて広がるみたいな、
世界がまたひとつ濃密になった、というか
粒子というか分子、原子、素粒子、もっと小さいものに分かれて溶け出して
実際はもっと身近になったような…
死ぬって何なんだろう
私は今回何に対して泣いたのかな…

私はこれから、たなかは「空のお星様になった」とは言わないでしょう
初めて目の前で命が別のものになる瞬間を目の当たりにして学んだのは
きっともっと複雑で、尚且つ簡潔なことだと思っています
今はまだその感情や感覚に名前はつけれないけれど
たなかがくれたのは、とっても貴重で
向き合うことに大変意味のある課題であり感情だから

ありがとう、たなか
またひとつ、考えることをくれて、ありがとう

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by toychestofacones | 2011-05-26 21:01 | ~2014R的思索 | Trackback | Comments(0)